新大阪から高野山と熊野を2日で回る順番|聖地巡礼バスと泊まる場所

新大阪から高野山と熊野本宮大社は、1泊2日で回れます。2つを直結するのは聖地巡礼バス(高野山駅前〜本宮大社前、約4時間半、1日1往復)です。順番は熊野が先のほうが組みやすく、1日目に紀伊田辺経由で本宮に入って温泉に泊まり、2日目の朝8時台のバスで高野山へ上がります。11時49分に奥の院前で降りて奥之院・金剛峯寺・壇上伽藍を回れば、帰りはなんば経由で新大阪まで一本道です。

バスは火曜と水曜が運休です。2日目にバスに乗るので、1日目が水〜日、2日目が木〜月の日程なら組めます(運行は2026年4月2日〜11月30日、2026年10月時点)。

日時刻場所移動手段根拠
1日目午前新大阪→紀伊田辺JR特急くろしお(乗る便による)紀伊田辺に10時台前半に着く便をJRの時刻表で選ぶ
1日目10:30〜12:05紀伊田辺駅→本宮大社前(1時間35分)明光バス(11:35発の龍神バスなら13:46着)田辺市熊野ツーリズムビューローの時刻表
1日目到着〜17:00熊野本宮大社・大斎原徒歩熊野本宮大社の参拝時間 8:00〜17:00
1日目夜湯の峰・渡瀬・川湯の温泉に泊まる宿へ移動2日目のバスの停留所がある温泉
2日目8:05〜8:29本宮大社前・川湯温泉・渡瀬温泉・湯の峰温泉で乗車龍神バス系統80(聖地巡礼バスの区間)龍神自動車の時刻表
2日目9:00〜11:05なかへち美術館前と護摩壇山で乗り換え(乗換10分・15分)聖地巡礼バス龍神自動車の時刻表
2日目11:49奥の院前で降りる(本宮大社前から3時間44分)聖地巡礼バス龍神自動車の時刻表
2日目11:50〜14:00奥之院(約2時間。燈籠堂は6:00〜17:00)徒歩配分の目安(燈籠堂の時間は金剛峯寺の案内)
2日目14:00〜(受付は16:30まで)金剛峯寺・壇上伽藍(約2時間半)千手院橋方面へ移動配分の目安(受付の時刻は金剛峯寺の案内)
2日目夕方高野山駅→極楽橋→なんば→新大阪ケーブルカー・南海高野線・地下鉄御堂筋線(乗る便による)JNTO のモデルルート

巡礼バスの時刻は龍神自動車の2026年8月時点の時刻表、紀伊田辺からのバスは田辺市熊野ツーリズムビューローの2026年9月時点の時刻表によります。拝観時間と参拝時間は2026年10月時点の各公式サイトの案内で、この先の表と本文の時刻も同じ資料です。

JRの特急と帰りの南海は便によって時刻が変わるので、乗る日の時刻表で選んでください。奥之院と金剛峯寺・壇上伽藍の時間の割り振りは、受付の締め切りから逆算した目安です。

高野山と熊野を結ぶ聖地巡礼バス(時刻・予約・運休日)

2つの霊場を公共交通で直接つなぐのは、龍神自動車が走らせる聖地巡礼バスです。龍神自動車は、高野山と本宮大社を結ぶ路線全体の所要を約4時間半と案内しています。

向き出発乗り換え到着
本宮大社前行き高野山駅前 9:36(千手院橋(東) 9:52・奥の院前 9:58)護摩壇山 10:50着・11:05発湯の峰温泉 14:05・渡瀬温泉 14:11・川湯温泉 14:12・本宮大社前 14:22
高野山行き本宮大社前 8:05(川湯温泉 8:15・渡瀬温泉 8:17・湯の峰温泉 8:29)なかへち美術館前 9:00着・9:10発、護摩壇山 10:50着・11:05発奥の院前 11:49・千手院橋(東) 11:55・高野山駅前 12:10

高野山行きは、本宮大社前からなかへち美術館前までは紀伊田辺行きの路線バス(系統80)に乗り、一般の乗客と同じ車になるそうです。乗り換えは、本宮大社前行きが護摩壇山の1回、高野山行きがなかへち美術館前と護摩壇山の2回です。

乗るには予約が要ります。龍神自動車のページでは、出発の前日15時までに発車オーライネットや楽天トラベルなどで買う方式で、運賃は高野山駅前〜本宮大社前が大人5,300円(1日有効)です。キャンセル料は乗車日の4日前まで無料と案内されています(いずれも2026年10月時点)。

運行期間は2026年4月2日〜11月30日で、期間中も火曜と水曜は走りません(2026年10月時点)。

このバスは1日に1往復しかないので、朝の高野山行きと朝の本宮行きのどちらに乗るかを先に決めると、1泊2日の残りの行程はほぼ自動的に決まります。

高野山と熊野本宮大社は、どちらも「紀伊山地の霊場と参詣道」という1件の世界遺産を構成する資産です。UNESCO の世界遺産委員会が採択した声明は、吉野・大峯、熊野三山、高野山の3つの霊場が参詣道で結ばれていて、その道は全長307kmに及ぶと説明しています。神道と仏教が融け合った信仰の場であることも、評価の中身として挙げられています。

山と森が中心なのに紀伊山地が自然遺産でなく文化遺産である理由は、世界遺産の文化遺産と自然遺産の違いで取り上げました。

熊野が先か高野山が先か(2つの順番を比べる)

比べる点熊野が先高野山が先
1日目に着く場所熊野本宮大社(紀伊田辺経由)高野山(なんば経由)
泊まる場所湯の峰・渡瀬・川湯の温泉高野山の宿坊
乗る巡礼バス本宮大社前 8:05発(温泉の停留所は8:15〜8:29)高野山駅前 9:36発(奥の院前は9:58)
本宮での持ち時間1日目の到着から17:00まで14:22着から、紀伊田辺行きの最終バスの16:40まで
高野山での持ち時間11:49から受付終了の16:30まで1日目の午後と、2日目の朝6:00から9:58まで
帰りの経路高野山からケーブルカー・南海・地下鉄で新大阪本宮から路線バスで紀伊田辺、JR特急で新大阪
帰りの読みやすさ高野山駅から先は新大阪まで鉄道だけで戻れる本宮から紀伊田辺へ出るバスは16:40発(紀伊田辺18:50着)が最終

おすすめは熊野が先の順です。

決め手は帰り道。熊野を先にすると、2日目の最後は高野山駅からケーブルカーと南海でなんばへ下り、地下鉄御堂筋線で新大阪に戻るだけです。

高野山を先にすると、本宮に着くのが14時22分です。紀伊田辺へ出るバスは16時40分発が最終で、紀伊田辺駅に着くのは18時50分。参拝時間は17時までですが、このバスに乗るなら本宮で過ごせるのは2時間20分ほどしかありません。紀伊田辺駅からは、さらに特急で新大阪へ戻ることになります。

高野山が先の順の利点は、宿坊に泊まれることです。宿坊からなら奥之院の燈籠堂が開く朝6時から参拝でき、そのまま奥の院前9時58分のバスに乗れます。早朝の奥之院と宿坊での一泊を旅の目的にするなら、高野山が先を選んでください。

1日目は紀伊田辺から熊野本宮大社へ

新大阪からはJRの特急くろしおで紀伊田辺まで南下し、紀伊田辺駅から路線バスで本宮大社前に向かいます。紀伊田辺駅から本宮への便を出しているのは、龍神バスと明光バスの2社です。

田辺市熊野ツーリズムビューローの時刻表(2026年9月時点)では、紀伊田辺駅10時30分発の明光バスが本宮大社前に12時5分に着きます。次の龍神バスは11時35分発で、着くのは13時46分。明光バスは1時間35分、龍神バスは2時間あまりかかるので、10時30分発に間に合うくろしおを選べば、本宮で過ごせる時間が1時間40分ほど増えます。

熊野本宮大社の参拝時間は8時から17時です(2026年10月時点)。路線には「本宮大社前」のほかに「大斎原前」という停留所もあり、大斎原にも足を延ばせます。

宿は、2日目に乗るバスの停留所がある湯の峰温泉・渡瀬温泉・川湯温泉から選ぶのが楽です。どの温泉にも朝8時台に高野山行きが停まるので、朝に本宮大社前まで戻らずに乗れます。

2日目は奥の院前で降りて高野山を回る

高野山行きのバスは、高野山駅前まで乗り通さずに11時49分着の奥の院前で降ります。半日で高野山を回るなら、ここで降りるのが一番の近道です。

奥之院の参道を歩いて燈籠堂まで往復したら、千手院橋の方へ移り、金剛峯寺から壇上伽藍へ回ります。奥之院は路線の高野山駅前から見て一番奥にあるので、先に奥之院を済ませて寺の中心へ向かえば、引き返す移動がありません。

金剛峯寺は8時30分〜17時で受付は16時30分まで、壇上伽藍の金堂と根本大塔も同じ時間です(2026年10月時点)。奥の院前に着く11時49分から金剛峯寺の受付が終わる16時30分まで、使えるのは4時間40分ほど。

根本大塔や金堂で仏像の種類を見分けたいときは、如来と菩薩の違いが手がかりになります。

霊宝館は9時〜17時で、受付は閉館の30分前までです(2026年10月時点)。奥之院と金剛峯寺・壇上伽藍を済ませて時間が残っていれば入る、くらいの扱いにしておくと、受付の締め切りに追われません。

帰りは高野山駅からケーブルカーで極楽橋に下り、南海高野線でなんばへ向かいます。JNTO のモデルルートによると、南海のなんば駅から地下鉄のなんば駅までは徒歩約10分で、そこから地下鉄御堂筋線で新大阪に着くそうです。

泊まる場所の選び方(本宮の温泉か高野山の宿坊か)

泊まる場所は、回る順番でほぼ決まります。熊野が先なら湯の峰・渡瀬・川湯の温泉、高野山が先なら高野山の宿坊です。翌日の持ち時間は、温泉泊だと高野山で11時49分〜16時30分、宿坊泊だと本宮で14時22分〜16時40分になります。

温泉に泊まる場合は、宿の最寄りの停留所を先に確かめてください。本宮大社前より川湯温泉・渡瀬温泉・湯の峰温泉のほうが発車が遅く、湯の峰温泉なら8時29分です。朝の時間を少しでも長く取りたいなら、湯の峰が有利です。

宿坊に泊まる場合は、千手院橋側なら千手院橋(東)の9時52分、奥之院側なら奥の院前の9時58分のバスに乗ります。燈籠堂は6時に開くので、乗る前の朝の時間を奥之院に使えるのが宿坊泊の良さです。

時間が足りないとき・バスが走らない日

2日目に時間が足りなければ、削るのは霊宝館と徳川家霊台からです。徳川家霊台は9時〜16時30分で受付が16時10分までと早めに閉まるので(2026年10月時点)、無理に入れないほうが金剛峯寺と壇上伽藍に時間を回せます。それでも足りなければ、奥之院を燈籠堂まで行かずに途中で引き返す手もあります。

火曜・水曜と、運行期間が終わる12月から翌春の運行開始までは、巡礼バスが走りません。

この日に高野山と熊野をつなぐなら、JNTO のモデルルートが挙げる別の経路があります。高野山からケーブルカーと南海高野線で極楽橋・橋本へ下り、JR和歌山線で五条へ出て、奈良交通バスで熊野本宮大社へ向かう経路です。

JR で橋本から和歌山を回って紀伊田辺に出て、龍神バスに乗り継ぐ経路もありますが、JNTO はこちらのほうが時間がかかると書いています。

五条を通る経路の所要は約5時間30分とされ、巡礼バスの約4時間半より1時間ほど長く、乗り継ぎも3回。その日は移動が中心になるので、便のつながりは乗る日の時刻表で確かめてください。

日程を動かせるなら、まずバスが走る木曜〜月曜に合わせるのが先です。動かせないなら、高野山か熊野のどちらかに絞るか、2泊にして移動の日を1日取るほうが落ち着いて回れます。旅程を延ばして京都に寄るなら、京都の世界遺産を一日で回る順番が使えます。

参考