東京から日帰りで日光東照宮と二荒山神社・輪王寺(二社一寺)を回るなら、東武の特急で東武日光駅まで行き、現地に6〜8時間取るのが無理のない形です。2026年3月14日改正の東武の時刻表では、浅草7時50分発のスペーシアX1号が東武日光に9時39分に着きます。帰りは東武日光17時44分発のスペーシアX12号で、浅草に19時35分に戻れます。新宿発の特急を使うと、現地の時間は約5時間です。
回る順番は輪王寺三仏堂、東照宮、二荒山神社、大猷院。最初に輪王寺のセット券を買っておけば、受付の締切を気にせずに済みます。
| 時刻(目安) | 場所 | 所要時間・移動 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 7:50 | 浅草発 | 約1時間50分(東武のスペーシアX1号) | 東武の時刻表(2026年3月14日改正) |
| 9:39 | 東武日光着 | - | 同上 |
| 9:40〜10:00頃 | 駅から神橋・表参道へ | 20分前後(路線バスか徒歩) | 書き手の目安 |
| 10:00頃 | 輪王寺三仏堂(セット券を買う) | 10〜20分(徒歩) | 輪王寺の案内(8時開門、所要の目安10〜20分) |
| 10:20頃 | 東照宮(陽明門・眠り猫・奥宮・鳴龍) | 1時間30分〜2時間(徒歩) | 東照宮の案内(9時開門) |
| 12:20頃 | 二荒山神社 | 30分(徒歩) | 書き手の目安 |
| 13:00頃 | 大猷院 | 30分〜1時間(徒歩) | 輪王寺の案内(所要の目安30分〜1時間。17時閉門、11〜3月は16時) |
| 14:00〜16:30頃 | 東照宮の宝物館・神橋など(余裕の時間) | 好みで(徒歩) | 書き手の目安 |
| 17:44 | 東武日光発(浅草19:35着) | 約1時間50分(東武のスペーシアX12号) | 東武の時刻表(2026年3月14日改正) |
列車の時刻は2026年3月14日改正の東武の時刻表、拝観時間と券の受付の締切は2026年10月時点の東照宮と輪王寺の案内によります。食事の時間は表に入れていないので、東照宮と二荒山神社の間あたりで取ってください。
東京から日光への行き方
東京から日光東照宮へ日帰りで行くなら、東武の特急で東武日光駅まで乗り換え無しで行くのが一番素直です。浅草から出るスペーシアXやリバティけごん、JR新宿・池袋・大宮から出るスペーシア日光が、どれも東武日光に直通しています。
東武の時刻表で浅草発の朝の列車を拾うと、早い順に6時30分発のリバティけごん1号(8時25分着)、7時50分発のスペーシアX1号(9時39分着)。その後に9時00分発のスペーシアX3号(10時50分着)、10時00分発のスペーシアX5号(11時49分着)が続きます。7時00分発のリバティけごん3号は土休日だけの運転だそうです。
新宿側からは、JR新宿9時34分発のスペーシア日光1号があり、池袋9時40分、大宮10時04分を経て東武日光に11時31分に着きます。時刻表の注記によると、スペーシア日光号はPASMOやSuica、定期券では乗れません。乗車券と特急券を前もって買っておきましょう。
JRだけで行くなら、東北新幹線で宇都宮まで行き、日光線に乗り換えてJR日光駅に着く道もあります。途中で乗り換えが1回入るぶん、直通の東武の特急より段取りが増えます。迷ったら東武の特急です。
浅草発と新宿発で変わる滞在時間
同じ日帰りでも、どの駅から何時に出るかで、現地に使える時間は3時間近く変わります。東武の時刻表から、行きと帰りの組み合わせを3つ比べました。
| 発駅 | 行き | 帰り | 現地の時間 |
|---|---|---|---|
| 浅草(早出) | 7:50発のスペーシアX1号、9:39着 | 17:44発のスペーシアX12号、浅草19:35着 | 約8時間 |
| 浅草 | 9:00発のスペーシアX3号、10:50着 | 17:44発のスペーシアX12号、浅草19:35着 | 約7時間 |
| JR新宿 | 9:34発のスペーシア日光1号、11:31着 | 16:38発のスペーシア日光4号、新宿18:35着 | 約5時間 |
二社一寺に大猷院まで入れて歩くなら、現地に5時間はほしいところです。浅草9時発なら約7時間あるので、普通に回る分には足ります。7時50分発にすると、宝物館や神橋まで足しても帰りの列車を気にせずに済みます。
新宿発は約5時間で、行きの列車の着が11時31分なので、拝観は昼から夕方まで。二社一寺と大猷院を全部見ることはできますが、宝物館と美術館は削る前提で組むことになります。奥宮を入れるかどうかは、その日の時刻しだいです。
帰りに浅草行きの17時44分発を選べば、行きを新宿発にしても現地に約6時間取れます。新宿や池袋に住んでいる人でも、帰りだけ浅草行きの列車にする選び方があります。
ほかの帰りの列車は、東武日光17時22分発のリバティけごん46号(浅草19時15分着)や18時41分発のけごん52号(浅草20時35分着)。18時10分発のリバティけごん50号は土休日だけの運転です。
二社一寺は何時間で回れるか
東照宮、二荒山神社、輪王寺に大猷院を加えると、拝観だけで3時間前後から4時間ほどかかり、移動と休憩を入れて5時間前後を見ておくと落ち着いて回れます。輪王寺の三仏堂と大猷院は、2026年10月時点の輪王寺の拝観案内にある所要時間の目安によります。東照宮の案内には所要時間の目安が載っていないので、東照宮と二荒山神社は拝観範囲と建物の数から組んだ書き手の見積もりです。
一番時間がかかるのは東照宮です。東照宮の案内では、拝観範囲は表門から陽明門・拝殿・石の間・東廻廊(眠り猫)・奥宮・本地堂(鳴龍)などとされています。表門から陽明門、拝殿までで1時間ほど。眠り猫の先の石段を上って奥宮まで行くとさらに30分前後足されるので、1時間30分〜2時間が目安です。
三猿の彫刻で知られる神厩舎も五重塔も、国宝ではなく重要文化財です。国宝に指定されているのは、陽明門や本殿・石の間・拝殿などの8棟のほう。2つの違いは国宝と重要文化財の違いの記事にまとめました。
輪王寺の案内の目安では、三仏堂は10〜20分、大猷院は30分〜1時間です。三仏堂は朝一番にセット券を買う時間を入れて、20分ほど見ておくと落ち着きます。二荒山神社は30分ほどで見られます。
4か所の間はどれも歩いて移動できる距離です。ただ石段と坂が多いので、拝観時間の合計に移動と休憩で1時間ほど足して考えてください。
回る順番と受付の締切
おすすめの順番は、輪王寺三仏堂から東照宮、二荒山神社、最後に大猷院です。
三仏堂を最初にする理由は、開門の早さと券の買い方にあります。2026年10月時点の輪王寺の案内では、開門は年間を通じて午前8時、閉門は4〜10月が午後5時、11〜3月が午後4時です。東照宮の開門は午前9時なので、朝早く着いた日は三仏堂から始めると時間をむだにしません。
輪王寺には、三仏堂と大猷院の両方に入れるセット券(2026年10月時点で大人900円)があります。同じ案内によると、このセット券の受付は4〜10月が14時30分まで、11〜3月は13時30分まで。東照宮を先に回って午後になってから輪王寺へ行くと、締切を過ぎていることがあります。三仏堂で朝のうちに買っておけば、大猷院を最後に回しても困りません。
二社一寺の共通拝観券は、2026年10月時点の輪王寺の案内では販売をしばらく止めているそうです。それぞれの窓口で買う前提で組んでください。
2026年10月時点の東照宮の案内では、拝観時間は4月1日〜10月31日が午前9時から午後5時、11月1日〜3月31日が午前9時から午後4時で、受付はどちらも閉門の30分前に終わります。冬は東照宮も大猷院も閉門が1時間早まるので、午後の予定は16時までに収める必要があります。
冬に新宿発で行く日が一番きつい組み合わせです。11時31分に着いてから13時30分のセット券の締切までは2時間ほどで、東照宮を先に回るとまず間に合いません。駅から三仏堂へ先に向かい、間に合わなかったときは三仏堂と大猷院を別々の券で入る形に切り替えます。どちらにしても、東照宮の受付が15時30分に終わることを先に頭に入れておいてください。
世界遺産の理由から見る順番
大猷院を最後に置くのは、東照宮と見比べたいからです。世界遺産委員会は、世界遺産にふさわしい価値を述べた声明(顕著な普遍的価値の声明)を採択しています。その中で、東照宮と大猷院の2つの霊廟で権現造(本殿と拝殿を石の間でつなぐ社殿の形)が頂点に達したと評価されました。家康の霊廟を見たすぐ後に孫の家光の霊廟を歩くと、同じ形がどう違って作られているかが分かりやすくなります。
日光の社寺の国宝の建物が、東照宮と大猷院に集まっていることも見逃せません。東照宮で引き返すと、評価された2つの霊廟の片方しか見ないまま帰ることになります。東照宮と大猷院が世界遺産の評価でどう対になっているか、国宝8棟が何かは、日光東照宮が世界遺産になった理由の記事にまとめました。
時間が足りないときの削り方
削る順番は、宝物館や美術館、奥宮、三仏堂です。三仏堂を削る日は、大猷院にセット券ではなく大猷院だけの券で入ることになります。どんな場合でも東照宮と大猷院の2つは残してください。世界遺産の評価の中心になった2つの霊廟で、国宝の建物もここにあるからです。
半日しか取れないなら、東照宮と大猷院だけに絞ります。東照宮の奥宮を省けば1時間30分前後、大猷院に45分ほどで、移動を入れても3時間弱に収まるはずです。
新宿発の約5時間なら、二社一寺と大猷院は全部回れます。削るのは宝物館と美術館で、奥宮は足の具合と時刻を見て決めれば足ります。
冬の日帰りは閉門が16時なので、どの発駅でも午後の時間が1時間短くなるのを忘れずに。浅草9時発の組み合わせでも、宝物館まで入れると大猷院が駆け足になりがちです。冬は最初から宝物館を外しておくほうが、2つの霊廟をゆっくり見られます。
交通と宿泊の選択肢
日光の二社一寺だけが目的なら、東京から日帰りで足ります。泊まりを考えるのは、中禅寺湖や華厳の滝のある奥日光や、鬼怒川温泉まで足したいときです。発駅ごとの現地の時間は、前の「浅草発と新宿発で変わる滞在時間」の表のとおりです。
| 選択肢 | 向く人 | 現地の時間 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 東武の特急・浅草発 | 二社一寺と大猷院を全部見たい人 | 約7〜8時間 | 特急券が要る |
| 東武・JR直通の特急・新宿発 | 新宿・池袋・大宮から乗りたい人 | 約5時間(帰りを浅草行きにすると約6時間) | PASMO・Suicaでは乗れない |
| JRの東北新幹線と日光線 | JRの切符でまとめたい人 | 乗り継ぎしだい | 宇都宮で乗り換えが要る |
| 日光に1泊 | 奥日光まで足したい人 | 2日に分けられる | 二社一寺は1日目に回す |
| 鬼怒川温泉に1泊 | 温泉と組み合わせたい人 | 2日に分けられる | 東武の特急は鬼怒川温泉行きもある |
1泊にするなら、二社一寺は1日目に回してください。拝観の受付は夕方に締まるので、2日目の朝に奥日光へ向かうほうが、どちらも時間に追われません。
鬼怒川温泉は東武の特急の行き先の1つで、時刻表には浅草やJR新宿から鬼怒川温泉へ向かう列車も載っています。日光で二社一寺を見たあとに鬼怒川温泉で泊まり、翌日に東京へ帰る組み方もできます。
