広島の厳島神社と原爆ドームの回り方|一日の順番と船・潮の時刻

広島駅から厳島神社(宮島)と原爆ドームを一日で回るなら、朝にJRとフェリーで宮島へ渡り、厳島神社を先に済ませる順が基本です。昼過ぎに世界遺産航路の船(約45分)で原爆ドームのすぐそばへ移り、最後は路面電車で広島駅へ戻ります。

閉まる時刻は宮島のほうが早いので、先に回せば夕方に追われません。社殿が海に浮かんで見える満潮の時間帯が午後に来る日だけは、順番を逆にして平和公園から船で宮島へ向かいます。

時刻(例)場所所要時間・移動根拠(2026年10月時点)
8:30頃広島駅 → 宮島JRとフェリーで約45分(フェリーは約10分)。JR山陽本線と、宮島口9:10発のJR西日本宮島フェリー(9:10〜16:10の宮島口発は大鳥居に寄る便)広島県の観光公式サイト、JR西日本宮島フェリーの時刻表
9:30頃〜厳島神社約60分。宮島桟橋から徒歩拝観6:30〜17:30(10月15日〜11月30日)、嚴島神社の案内
10:30頃〜表参道・大鳥居の見える浜1〜2時間。徒歩行程の調整枠
13:10宮島 → 平和公園(13:55着)約45分。ひろしま世界遺産航路(宮島発の最終17:30)アクアネット広島の時刻表
14:00頃〜原爆ドーム約30分。桟橋から徒歩屋外。県の観光公式のモデルコース
14:30頃〜広島平和記念資料館約60分。徒歩9〜11月は7:30〜19:00、入館は閉館30分前まで
16:30頃原爆ドーム前 → 広島駅約20分。広島電鉄(路面電車)広島県の観光公式サイト

宮島が先か原爆ドームが先か(回る順番の決め方)

表の行程は、行きがJRとフェリー、2か所の間が世界遺産航路、帰りが路面電車です。行きと帰りで乗り物を変えると、同じ道を二度通らずに済みます。2つの世界遺産を一日で回るなら、まずこの形が組みやすいと考えます。

順番を決める材料は、閉まる時刻、船の最終便、潮の満ち引きの3つです。

閉まる時刻を比べると差がはっきりします。嚴島神社の案内では、拝観時間は3月1日〜10月14日が6:30〜18:00、10月15日〜11月30日が6:30〜17:30、12月が6:30〜17:00です(2026年10月時点)。

広島平和記念資料館は9〜11月が7:30〜19:00、12〜2月が7:30〜18:00で、入館は閉館の30分前までです(2026年10月時点)。原爆ドームは外から見学する建物なので、閉まる時刻を気にしなくて構いません。

船の最終便も効いてきます。アクアネット広島の時刻表では、世界遺産航路の宮島発の最終は17:30、平和公園発の最終は17:10です(2026年10月時点)。宮島を先にすると、平和公園へ渡る船にさえ間に合えば、資料館の閉館まで余裕が残ります。

迷ったら宮島が先です。閉まるのが早い厳島神社を午前に済ませておけば、表の例なら、平和公園に着いてから資料館の閉館まで5時間ほどの幅があります。

広島県の観光公式サイト「Dive! Hiroshima」のモデルコースは逆で、原爆ドーム(約30分)と資料館(約60分)を見てから世界遺産航路で宮島へ渡り、厳島神社(約60分)へ向かう順です。このコースは潮の時刻にほとんど触れていないので、満潮の時間帯に合わせたい人は自分で順番を組み直すことになります。

原爆ドームの登録理由は、原爆ドームが世界遺産になった理由の記事にまとめました。

宮島が先になる日(満潮の時間帯が宮島の滞在に重なる日)

宮島観光協会がトップページで毎日示す「海上社殿」の時間帯が、表の宮島での滞在(9:30頃から13:10の船に乗るまで)に重なれば、宮島が先です。冒頭の表のとおりに動けば、社殿と大鳥居が海に浮かんで見える時間に厳島神社にいられます。

原爆ドームが先になる日(満潮の時間帯が午後にずれる日)

海上社殿の時間帯が宮島の滞在に重ならず、午後に入ってから始まる日は、順番を逆にします。朝に路面電車で原爆ドーム前へ出て、原爆ドームと資料館を見たあと、平和公園から世界遺産航路で宮島へ渡る流れです。資料館は7:30から開いていますが、7:30〜8:30の入館にはオンラインの事前予約が要るそうです。夕方にも予約が要る時間帯があるので、資料館の案内で確かめてください(2026年10月時点)。

この順だと、宮島での締め切りは厳島神社の拝観終了です。10月15日〜11月30日なら17:30(3月1日〜10月14日は18:00)なので(2026年10月時点)、遅くとも15時台には島に着いておきたいところ。帰りはJRのフェリーと山陽本線を使います。JR西日本宮島フェリーの宮島発の最終は22:14なので(2026年10月時点)、拝観を終えたあとに帰りの船を心配する必要はほとんどありません。

広島駅から宮島へ(JRとフェリー・路面電車の違い)

広島駅から宮島へは、JR山陽本線で宮島口まで行き、フェリーに乗り継ぐのが速い経路です。広島県の観光公式サイトはJRとフェリーを合わせて約45分、路面電車(広電宮島線で広電宮島口へ)とフェリーでは約80分と案内しています。同じサイトの注記によると、山陽本線のうち五日市行きの列車は宮島口に止まらないそうなので、乗る前に行き先を確かめてください。

宮島口からのフェリーは約10分です。JR西日本宮島フェリーは日中15分間隔の通常ダイヤで、宮島口発の始発は6:25、最終は22:42。運賃は大人片道200円です(2026年10月時点)。

午前に渡るなら、宮島口発9:10〜16:10の大鳥居便を選ぶとよいと考えます。この時間帯の便は大鳥居に近づいて走るので、船の上から大鳥居を見れるからです。所要時間は通常の便と変わらないとされています。ただし潮の状況によっては大鳥居便を運航できない日もあり、高潮のときはルートを変えて運航するそうです。

船で宮島に入るときは、廿日市市の宮島訪問税もかかります。総務省が2021年に公表した制度の概要では、税額は1人1回100円で、未就学児や修学旅行の参加者などは非課税です。今の額は廿日市市の案内で確かめてください。

宮島と平和公園を結ぶ世界遺産航路の時刻と注意

ひろしま世界遺産航路は、平和公園と宮島を約45分で結ぶ高速船です。平和公園側の乗り場は原爆ドームのすぐそばの桟橋、宮島側は宮島3号桟橋だとアクアネット広島は案内しています。

時刻表では、平和公園発が8:30〜17:10、宮島発が8:40〜17:30で、どちらも1日17便、30〜40分おきの運航です(2026年10月時点の通常ダイヤ)。2つの世界遺産の間は乗り換えが無いので、この船がいちばん手間がかかりません。

注意したいのは潮です。この航路は広島市内の川を通るため、潮が高いと橋の下をくぐれず、低いと座礁の危険があって運航できなくなる、と運航会社のよくある質問に書かれています。時刻表にも、潮位によって航行ルートが変わる場合がある(到着時刻は変わらない)との注記が付いています。

船が出ない日は、宮島からJRのフェリーと山陽本線で広島方面へ戻り、路面電車で原爆ドーム前へ向かう経路に切り替えるのが現実的です。JRとフェリーで約45分、広島駅から原爆ドーム前まで約20分なので、船に比べて20分ほどと乗り換えの時間ぶん、余計にかかる見込みです。出発前に運航会社のお知らせを確かめておけば、当日の組み直しで慌てずに済みます。

宮島の潮の干満と満潮の時間

厳島神社は、満潮では社殿と大鳥居が海に浮かんで見え、干潮では大鳥居の根元まで歩いて行けます。社殿がなぜ潮の満ち引きする浜に建っているのかは、厳島神社が海の上に建つ理由の記事にまとめました。

宮島観光協会は、トップページで「海上社殿(神社が海に浮かんで見える時間帯)」と「大鳥居散歩(鳥居まで歩いて行ける時間帯)」を分けて毎日示していて、年間の潮汐表も載せています。2026年10月15日の表示では、海上社殿の昼の時間帯が9:45〜14:45、大鳥居散歩が4:00〜7:00でした。この日なら宮島での滞在にそのまま重なるので、宮島先の行程が合う計算です。

この日のように、歩いて行ける時間帯が早朝にしか無い日もあります。満ち引きの時刻は日によってずれるので、行く日が決まったら観光協会の潮汐表で2つの時間帯を確かめ、どちらを狙うかを先に決めておくと順番が決まります。

一日で2つの世界遺産を回る日に、干潮の散歩まで狙うのは欲張りです。満潮の時間帯に社殿にいることを優先し、大鳥居の根元まで歩くのは宮島に泊まる日に回すほうが、行程に無理が出ません。

時間が足りないときの削り方

冒頭の行程は、広島駅を8時半頃に出て17時前に戻る、8時間ほどの組み方です。これより短くしたいときは、削る順番を決めておくと迷いません。

最初に削るのは宮島の島内散策です。表参道や浜を歩く時間を縮めても、厳島神社と原爆ドームを見る目的は崩れません。次に縮めるのは資料館の滞在で、県の観光公式のモデルコースは約60分を目安にしています。

弥山や宮島水族館は、一日で2か所を回る日には最初から入れないほうが組みやすくなります。

半日しか無いなら、片方に絞るほうがいいでしょう。原爆ドームと資料館だけなら、広島駅から路面電車で約20分なので、見学を含めて半日に収まります。宮島だけなら、JRとフェリーで約45分の距離です。

宿泊と交通の選択肢

泊まる場所によって、無理のない順番が変わります。

宿の場所合う順番理由
広島駅周辺宮島が先(冒頭の表のとおり)朝はJRで宮島口へ、帰りは路面電車で駅へ戻れる
平和公園周辺満潮の時刻で決める世界遺産航路の乗り場が近く、どちらの順でも組める
宮島島内1日目に平和公園、2日目の朝に宮島夕方と早朝に島にいられ、満潮と干潮の両方を狙える

宮島に泊まれば、夕方から翌朝まで島にいられるので、満潮と干潮の両方を狙えます。日帰りで1回の満潮に合わせるより、宮島を2日目の朝にする組み方がいちばん無理がありません。

乗り物は、使う区間で分けると選びやすくなります。

乗り物区間所要時間(2026年10月時点)向いている場面
JR山陽本線とJR西日本宮島フェリー広島駅〜宮島約45分(フェリーは約10分、日中15分間隔)朝の行き、夜の帰り
路面電車とフェリー広島駅〜宮島約80分乗り換えを路面電車の駅でまとめたいとき
ひろしま世界遺産航路平和公園〜宮島約45分(1日17便)2つの世界遺産の間の移動
路面電車広島駅〜原爆ドーム前約20分平和公園への行き帰り

参考