京都の世界遺産を一日で回る順番|二条城・金閣寺・清水寺

清水寺・金閣寺・二条城の3か所なら、京都駅を朝に出て1日で回れます。順番を決めるのは拝観時間です。入城の締切が16時と最も早い二条城を午前に、18時まで開いている清水寺を最後に置く「二条城→金閣寺→清水寺」が標準の順になります。移動は京都駅から二条城までが地下鉄、その先は市バスの乗り継ぎです。

時刻場所所要時間移動手段根拠
8:15京都駅を出る乗車は計約8分地下鉄烏丸線で烏丸御池(約6分)、東西線に乗り換えて二条城前(約2分)二条城の交通アクセス
8:45〜10:45二条城2時間二条城前駅から徒歩すぐ二条城の開城時間(入城8:45〜16:00)・観覧モデルコース
10:45〜11:30二条城前→金閣寺道45分の枠市バス12系統(乗り換えなし)京都市交通局の12系統の停留所一覧
11:30〜12:30金閣寺1時間(目安)金閣寺道で降りる金閣寺の参拝時間(9:00〜17:00)
12:30〜14:00金閣寺道→四条河原町→清水道昼食を含めて1時間30分の枠市バス12系統、四条河原町で207系統に乗り換え、清水道から徒歩10分交通局の12・207系統の停留所一覧、清水寺の交通案内
14:00〜16:00清水寺2時間(目安。参道を含む)徒歩清水寺の2026年の拝観時間(6:00〜18:00)
16:00〜17:00五条坂→京都駅1時間の枠五条坂まで徒歩10分、市バス206系統の京都駅行き清水寺の交通案内、交通局の206系統の停留所一覧

清水寺の時刻は2026年の拝観時間の案内、ほかの2か所は各施設の公式の案内によります。バスの区間の「枠」は、乗り換えと徒歩を含めて多めに取った見込みです。乗車時間そのものは、乗る日に京都市交通局の時刻表で確かめてください。

京都の世界遺産から3か所を選ぶ理由

京都の世界遺産は、登録名を「古都京都の文化財」といいます。京都・宇治・大津の3市にまたがる17の構成資産でできていて、UNESCOの顕著な普遍的価値の声明(登録の理由をまとめた文書)によると、そこに建物198棟と庭園12が含まれます。1日で全部を回る計画は、最初から立てないほうがいいです。

同じ声明によると、17の構成資産のうち二条城を除くすべてが宗教施設です。城は二条城しかありません。

清水寺と金閣寺という性格の違う寺2つに、この唯一の城を足すと、京都の世界遺産の幅をひととおり見れます。寺2つと城1つなら、寺と城の違いを比べながら1日を過ごせます。

金閣寺は世界遺産の構成資産なのに、舎利殿(金閣)は国宝ではありません。その理由は金閣寺はなぜ国宝じゃないのかにまとめました。回る前に読んでおくと、境内で何を見ればいいかがはっきりします。

拝観時間から決まる回る順番

施設公式の案内の時間締切として見る時刻
二条城入城8:45〜16:00、閉城17:00(二の丸御殿の受付は16:10まで)16:00
金閣寺参拝9:00〜17:00、年中無休17:00
清水寺6:00〜18:00(2026年は7月1日〜8月13日と8月17日〜31日が18:30まで)18:00

3か所の締切を早い順に並べると、二条城の16時、金閣寺の17時、清水寺の18時になります。この順に回れば、どの施設でも締切に追われません。標準の順は、この並びをそのまま行程にしたものです。二条城は入城が16時まで、二の丸御殿の受付が16時10分までなので、入城が間に合えば御殿まで見れます。

逆に、朝に清水寺、夕方に二条城という組み方はやめておきましょう。午後のバスが遅れたときに、16時の入城に間に合わなくなるからです。

標準の順: 二条城→金閣寺→清水寺

冒頭の表がこの順。午前の移動を地下鉄にしたのは、乗車が約8分と短く、8時45分の開城に合わせやすいからです。二条城の滞在には、公式の観覧モデルコースのうち「おすすめコース」の2時間を当てています。

金閣寺と清水寺の滞在時間には公式の数字がないので、1時間と2時間を目安として置きました。清水寺は参道の坂を歩く時間も含めて長めです。

この順のいちばんの利点は、最後の清水寺が18時まで開いていること。午後の移動が延びても、後ろに1時間以上の余裕が残ります。

朝型の順: 清水寺→二条城→金閣寺

清水寺は3か所で唯一、6時に開門します。これを使って朝いちばんに清水寺を回し、金閣寺で締めるのが朝型の順です。

時刻場所所要時間移動手段
7:00〜9:00清水寺2時間(目安)宿から
9:00〜10:00清水道→四条河原町→二条城前1時間の枠市バス207系統、四条河原町で12系統に乗り換え
10:00〜12:00二条城2時間二条城前から徒歩すぐ
12:00〜13:30二条城前→金閣寺道昼食を含めて1時間30分の枠市バス12系統
13:30〜14:30金閣寺1時間(目安)金閣寺道で降りる
14:30〜金閣寺道→京都駅乗る日に時刻表で確認市バス205系統の京都駅行き

朝型が合うのは、早起きができて、宿が東山や祇園の側にある人です。清水寺のお守りの授与所と納経所(御朱印)は8時頃からと寺は案内しているので、御朱印を受けたい人は清水寺に着く時刻を1時間ほど遅らせてください。

金閣寺を14時台に見終えるので、新幹線で帰る日にも組みやすい順です。とはいえ、迷ったら標準の順を選んでください。朝6時台から動く前提がないぶん、予定が崩れにくいからです。

区間ごとの移動手段(地下鉄と市バス)

京都駅から二条城へは、地下鉄のほかに市バスとJRの経路もあります。二条城の公式の案内では、市バスなら京都駅前から9系統か50系統に乗って二条城前まで約16分です。地下鉄の乗車時間は合わせて約8分なので、1本目は地下鉄にしました。

二条城から金閣寺へは市バス12系統です。京都市交通局の停留所一覧を見ると、12系統は二条城前と金閣寺道の両方に停まるので、乗り換えなしで行けます。金閣寺の公式の案内は、金閣寺道で降りる系統として12・59・205・M1を挙げ、銀閣寺道から乗る204系統も載せています。

この行程でいちばん長く枠を取ったのが、金閣寺から清水寺への区間です。北区の金閣寺から東山区の清水寺へ市内を横切ります。両寺の公式が案内する系統は重ならないので、途中で乗り換えが要ります。

12系統で四条河原町まで下り、207系統に乗り換えて清水道で降りてください。

交通局の停留所一覧では、12系統は四条河原町に停まり、207系統は四条河原町から清水道へ向かいます。清水寺の交通案内も、四条河原町から207系統で清水道に出て徒歩10分という経路を載せています。

この区間には、昼食を含めて1時間30分の枠を取りました。乗り換えの四条河原町で昼を済ませれば、移動と食事が1つの枠に収まります。

清水寺から京都駅へ戻るのは、五条坂から出る206系統の京都駅行きです。清水寺は京都駅から五条坂へ行く系統として206系統を案内していて、交通局の停留所一覧でも五条坂には京都駅行きが停まります。

運賃・1日券と宿の場所

選択肢値段の目安向いている人根拠
乗るたびに払う市バスは大人230円(均一区間)。交通系ICカードも使える市バスだけで4回までの人(朝型の順)京都市交通局の市バス運賃
地下鉄・バス1日券大人1,100円。提示すると二条城の入城料が800円から700円になる標準の順(地下鉄に乗るため)交通局の地下鉄・バス1日券、二条城の交通アクセス

標準の順で乗るのは、地下鉄が1回と市バスが4回(12系統を2回、207系統、206系統)です。市バスを均一区間の230円で4回払うと920円で、ここに地下鉄の運賃が加わります。

1日券は1,100円ですが、二条城の入城料が800円から700円に下がるので、差し引きは1,000円です。標準の順は、地下鉄の運賃が80円を超えた時点で1日券のほうが安くなるので、1日券を買ってください。朝型の順は市バスだけの4回で920円なので、宿からの移動を除けば、乗るたびに払うほうが80円安くなります。

交通局の案内(2024年4月更新。2026年11月時点)では、市バスだけの「バス1日券」は2023年9月30日で発売を終えていて、今買えるのは地下鉄・バス1日券です。

金閣寺から清水寺の区間を短くしたいときは、この区間だけタクシーに替える手もあります。

二条城の800円は入城券だけの額です。二の丸御殿まで見るなら、料金の案内では入城券と二の丸御殿観覧券を合わせて1,300円で、入城券だけを買った人は入城後に観覧券(一般500円)を買い足します。この行程は御殿を見る前提なので、入城のときに忘れないようにしてください。

宿の場所合う順理由
京都駅の周辺標準の順朝は地下鉄で二条城へ向かい、夕方は206系統で駅に戻れる
東山・祇園の側朝型の順6時に開門する清水寺に朝いちばんで入りやすい

この1日を旅の最終日に置くなら、京都駅の近くに泊まって標準の順で回り、17時ごろ駅に戻る形がいちばん無理がありません。初日や中日なら、東山側に泊まって朝型を選ぶ手もあります。

曜日と季節で変わる点

二条城の二の丸御殿は、1月・7月・8月・12月の毎週火曜日が観覧休止です。その火曜日が休日に当たるときは御殿を見れて、代わりに翌日が休止になります。12月26〜28日と1月1〜3日も御殿は休みで、12月29〜31日は城そのものが休城になります。

二の丸御殿は6棟の建物からなり、二条城の公式の案内によると、国内の城郭に残る唯一の御殿群として国宝に指定されました。二条城は御殿が見どころなので、御殿を見ない回り方はおすすめしません。休止日に当たったら、二条城を抜いて2か所にするより、日をずらしてください。

清水寺は季節で閉門の時刻が変わります。2026年の拝観時間の案内では、夏の7月1日〜8月13日と8月17日〜31日は18時30分閉門です。

春・夏・秋の夜間特別拝観の期間は21時30分まで開門を延ばし、受付は21時で終わります。2026年は春が3月27日〜4月5日、夏が8月14日〜16日、秋が11月21日〜30日です。秋の期間なら、標準の順のまま清水寺に着く時刻を夕方以降にずらせるので、金閣寺のあとの昼を急がずに済みます。

夜間特別拝観の期間は年ごとに変わると寺は書いています。翌年以降に回るときは、その年の拝観時間の案内を見てください。

時間が足りないとき・余るとき

時間が足りないときは、まず滞在を縮めます。二条城の観覧モデルコースには1時間の「早回りコース」があり、これに替えるだけで標準の順に1時間の余裕ができます。

3か所目を落とすのは最後の手段にしてください。半日しかないなら、市バス12系統1本でつながる二条城と金閣寺の2か所にします。清水寺だけが東山区にあって、ほかの2か所から離れているからです。

余るときに足すのは1か所まで。候補の1つは銀閣寺(所在は左京区)で、金閣寺と見比べる相手にちょうどいい寺です。金閣寺と銀閣寺の違いを読んでから回ると、同じ日に2つを比べる見方が分かります。

もう1つの候補は、上賀茂神社と下鴨神社です。どちらから回るかは上賀茂神社と下鴨神社はどっちが先かで比べています。足した先の拝観時間は、それぞれの公式の案内で確かめてから組み込んでください。

参考